土は人が作る物ではなく、自然の営みの中で長い年月をかけて創られるもの。という考えが根本にはあります。作物も作るのではなく、彼らは命として、その場で生きて行くのです。種から芽を出し葉ができ、そして花が咲き、実になり、最後には種を残します。彼らの目的はいのちをつなげて行くことだけです。その過程で、人の都合で、いまが美味しい!食べやすい!と収穫して食べさせて頂くのです。
だからやっぱりご飯を頂くときには「(いのちを)いただきます。」食べ終わったら「ごちそうさまでした」と言葉で感謝を伝えるのだと思います。
我々農業者の役割といいますか、できることといえば、彼らが心地いいように生育のお手伝いをさせていただく。ことだけではないのでしょうか・・・
基本は、土壌の物理性の改善(水はけが良く、水持ちの良い団粒構造の土となるような土になるよう)に配慮した上で、豊富な微生物層を保てるように、微生物たちのご飯とお家を用意できるようなイメージで肥培管理を行っています。その為できるだけCN比(炭素比率)の高い資材を活用するように心がけています。
*地元産の籾殻と米ぬか、そば殻等の植物性資材、そしてお隣の富山県の貝化石等のミネラルを合わせて 好気性菌群であるΣ菌(特許取得済)にて培養してボカシ肥料を自ら作って施用しています。
地元産の資材を活用したボカシ肥料や貝化石以外の肥料等を使う場合には、全て放射能検査を実施しています。セシウム134、137、放射性ヨウ素を 定量限界値0.5ベクレル/kgの基準で実施しています。